2023年 第23回デイリースポーツ杯
- 予選ラウンド2023年5月10/13/14日、決勝5月28日
- 徳島県鳴門市堂浦、内海(ウチノウミ)、斎藤渡船
- 主催:全日本チヌ釣連盟
- 後援(順不同):デイリースポーツ新聞社、サンテレビジョン、斎藤渡船、黒鯛工房、マルキュー、えさきち、フィッシング一番(池田)、押江込蔵、全日本チヌ釣連盟所属各クラブ
- 参加選手数:50名
総評
予選3日間の釣果は1日目が52匹、2日目が44匹、3日目が26匹で合計122匹と去年から倍増、そして、決勝戦での釣果は20匹でした。
予選は3日間とも好調でしたが、決勝戦は少し厳しい結果となりました。
決勝戦は2尾長寸ですので当然、2尾を釣った選手が上位にいきます。2尾長寸というルールが明暗を分けました。各日の釣果の変動は色々な要因が考えられますが、自然環境要因を除けば参加選手の技術の向上と進化、釣場への順応レベルの深化、飼いつけの努力を含めた渡船店による釣場の管理の向上等の要素があいまって結果(釣果)につながるのだと思います。参加選手の殆どがリピーターであり、この点からも釣場に特化した釣り技術が向上していることは明らかです。
特に、開催場所である徳島県鳴門市堂浦の筏の特徴として土ベースのダンゴを使用すること、そして、近年、エイの悪影響が大きいことが挙げられます。土のダンゴは他の釣場ではほとんど使われておらず、初めて使う人には少しやっかいです。エイの影響は渡船店の努力で改善は見られるものの、その要因が釣り人が使う集魚材によるものと考えられ、完全に排除するのは難しい状況です。筏のチヌ釣りは飼いつけの釣であり、前日の釣り人のマキエに寄っているチヌを釣るという要素が強いのですが、それはエイの影響も同じであり、前日のマキエに寄ったエイのおかげでチヌが釣れないということは起こりえます。ここが難しいところです。
そんなことも考えながら釣りを組み立てる。色々と考えさせてくれる大会です。
優勝の田邊選手(関西チヌ釣研究会)は御年81歳のベテランです。釣り歴42年、知識と経験に裏打ちされた組み立てにより、食い渋るチヌ(42/36.5cm)を見事に仕留めました。女性専用筏を導入して5年がたちました。今年は女性専用筏から勝ち上がった永田選手が見事に準優勝を収めました。来年こそ女性初のデイリースポーツ杯チャンピオンめざして頑張って欲しいものです。第3位の井澤選手は地元のベテランで、ここ数年、斎藤渡船の筏では右にでる者がいません。
デイリースポーツ杯は1999年に始まり、今年で23回を数えます。チヌかかり釣りの大会として歴史の重みを感じさせる存在となっています。
全日本チヌ釣連盟は所属各クラブのクラブ員と、そして、一般参加のチヌマニアのみなさんの交流の場として、そして、チヌ釣技術向上の場として、これからもデイリースポーツ杯を開催していきます。
協賛・後援をいただきました各社、各団体に対してお礼を申し上げます。
大会の模様は当日現地取材によるレポートが6月8日のデイリースポーツ紙(添付)に掲載されました。
最後に、参加いただきました全50名の選手に心よりお礼を申しあげます。来年も是非、リピートしていただき、デイリースポーツ杯を盛り上げていただけましたら幸いです。
予選結果
予選は5/10、5/13、5/14の3日間開催されました。参加者はいずれかの日にエントリーし、各日上位6名が決勝進出となります。

最終結果
決勝は5/28日に開催されました。
